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【日本語教育能力検定試験】vol.8語彙と意味について【Vocabulary and Meaning】

投稿日:2019年7月28日 更新日:

こんにちは、みなさん。

今日は、「語構成」について解説していきたいと思います。

<語構成>

ある語が、どのような構造(要素の数、性質、統語法など)を持っているかの事です。

語構成の要素として大きく2つに分けられます。

①語基:語の意味上、中心となる部分の事(基本的には単独で語になれるもの)

例)川、机、話、大人、飲む、出す、高(い)、山-登り…

②接辞:語基に添加されて、主に文法的意味を表わす語構成上の要素の事(単独では語になれないもの)接頭辞や接尾辞がある。

例)接頭辞:お-(お話)、か-(か弱い)、不-(不都合)、再-(再出発)

  接尾辞:-さ(熱さ)、-びる(大人びる)、-っぽい(子どもっぽい)、-化(機械化)

例外)「歩く」(語基):「早歩き」「早」(語基)+「歩き」(語基)

次に語構成からみた語の分類してみたいと思います。

<語構成からみた語の分類>

単語はまず、「単純語」と「合成語」に分けられます。

単純語の例:花、心、書く、熱い、元気だ、交通、国際、事故、普通、発達…

合成語はさらに、「派生語」と「複合語」と「畳語」に分けられます。

派生語の例:お茶、長さ、妹さん、大規模…

複合語はさらに、「並列構造」と「統語構造」に分けられます。

並列構造の例:雨風、手足、尾ひれ、勝ち負け…

統語構造の例:花見、近道、豆まき、山登り…

畳語(重複構造)の例:人びと、国ぐに、泣く泣く、時々…

このように5つに細分化できますが、それぞれの例を見てもイマイチわかりにくいので、各分類を詳しく見ていきましょう。

<単純語>

実質的な意味を有し、これより小さい語構成要素に分けられないもの。(語基1つでできている)

例)め(目)、やま(山)、切る、高い、学校(二字漢字)、ドライバー(外来語)

※①:活用語の語尾は語構成には数えない。

  →「切る」や「高い」は「kir」+「u」や「taka」+「i」のように分解することが出来るが、語構成要素として1語と考える。

※②歴史的に見れば合成語であるが、現代の言語意識では1語であるものは短銃後とみなす。

  例)まぶた(瞼)←「目の蓋」、さかな(魚)←「酒+菜(「おかず」の意)」、まなこ(眼)←「目の子」、はなむけ(餞)←「鼻向け」

<合成語>

2つ以上の語構成要素からできているもので、「派生語」「複合語」「畳語」がある。

派生語:1つの語基と1つ以上の接辞からできている語の事。

例)釣り、具合、夜中、大き、アルカリ、友だち、安っぽい

派生語の中でも、語基に接頭辞がついたものの例を見てみましょう。(接頭辞+)は基本的に品詞は変わらない。

①形容詞性接頭辞

例)通り、犬、世紀、市街、夢、昼、災害、スーパーコンピューター…

②待遇性接頭辞

例)祝い、菓子、仏、馳走…

③否定接頭辞(不、非、未、無、没、ノン、アン、アンチなど)

例)不名誉、不合格、不規則、非常識、非合法、非常勤、無気力、無関心、無職、未完成、未使用、未成年、没個性、ノンカロリー、ノンカフェイン、ノンガス、アンフェア、アンナチュラル、アンチエイジング、アンチテーゼなど

④漢語性接頭辞(漢語の統語性に従って形成されたもののうち、接頭辞的なもの)

例)体制、高層、中国、差別…

⑤副詞性接頭辞

例)弱い、だるい、ものがなしい…

次に、語基に接尾辞が付いたものを見ていきましょう。接頭辞と違って、品詞が変わります。

①名詞を作るもの

例)-さ:寒さ、厚さ、重さ -け:寒け、眠け、吐きけ

  -性:普遍性、必然性、可能性 -風:日本風、洋風、和風

②動詞を作るもの

例)-がる:ほしがる、嫌がる、怖がる -ぶる:大人ぶる、上品ぶる

  -めく:春めく、よろめく、色めく -る:けちる、事故る、サボる

③形容詞を作るもの

例)-い:丸い、四角い、エロい -っぽい:子どもっぽい、あきっぽい

  -らしい:男らしい、わざとらしい

  名詞+「~い」「~しい」=形容詞

  a:和語+「~い」「~しい」=青い、大人しい

  b:漢語+「~い」「~しい」=ひどい、うっとうしい

  c:外来語+「~い」「~しい」=エロい、グロい、ナウい、エモい

④形容動詞の語幹を作るもの

例)-げ:うれしげ、さびしげ -そう:悲しそう、重そう

  -的:感情的、基本的

⑤副詞を作るもの

例)-上:法律上、立場上、事実上 -然:社長然、紳士然

今日は、語構成からみた語の分類のうち、単純語派生語を解説しました。

色々な観点から見ることで、分類形式が様々あります。

なので、色々な分類を覚えるのがたいへんですね~。

次回は、複合語畳語の解説をしていきたいと思います。

それでは、また。

-日本語教育

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