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言語学習

【外国語学習法】どんな外国語でも半年でマスターする方法【Chris Lonsdale】

投稿日:2019年7月22日 更新日:

こんにちは、みなさん。

今日は、外国語を半年でマスターする方法についてです。

実はこの方法,、 心理学者、言語学者、教育者であり起業家でもあるクリス・ロンズデール がTEDで述べました。

クリスはこの動画の中で、

「How to learn any language in six months」

(どんな外国語でも半年間でマスターする方法)

を話しています。今日は彼の言う方法をまとめたいと思います。

彼は5つの原則7つの実践方法について述べています。

まず、5つの原則について見てみましょう。

<5つの原則>

①言語の自分に関わる部分について集中すること

②新しく学ぼうとする言語を初めからコミュニケーションの道具として使うこと

③相手からの伝達内容を先に理解していれば、言語は無意識の内に身に着く

④言語学習は知識の蓄積ではなく、身体的トレーニングと同じ

⑤心理状態(ポジティブな心理状態)が重要

まず5つの原則を1つ1つ詳しく解説していく前に、

クリスがなぜこのような原則や実践方法を考えようと思ったのかを解説します。

彼は長年、このような疑問を抱いていました。

「どうしたら、学習をスピードアップできるか?」

もしスピードアップできたら、学校での勉強時間を短縮できるし、もしかしたら学校に行かなくても良いかもしれないと考えました。

彼は、学校は嫌いではなかったけれど、「学校は勉強の邪魔だ」と考えていました。

そして11歳の時、ソ連の研究者に睡眠学習について手紙を書きました。

寝る時に、テープレコーダーを再生して、眠りながら学習するという内容でした。

この方法は上手くはいきませんでしたが、彼の学習方法に関しての興味を持たせるきっかけとなりました。

その後彼は、心理学分野に関わってきました。

そして1981年、彼は中国に行くことになります。

その時彼は、「2年以内に中国語でネイティブ並みになってやる」と決心しました。

その当時は、西洋人が中国語を学ぶことはとても難しく、習得には10年以上かかると言われていました。

彼は心理学で蓄積されてきた研究成果を語学学習プロセスに応用するという、独自のアイデアで、半年で中国語を流暢に使えるようになりました。

しかし、周りの外国人は中国語を習得するのに、とても苦労していました。

また中国人も、英語やその他言語を習得するのにとても苦労していました。

そんな状況をを見て、彼は次のような問いをめぐらせます。

「どうすれば、大人が外国語を早く、簡単に、効率的に習得する手助けができるのか?」

答えは簡単だと、彼は言います。

それは、周りで既に出来ている人や、上手くいっている状況を見つけて観察し、

その原理を見つけて実践するだけだと言います。

要するに、「モデリング」ですね。

さらに、彼は言語学習に関する2つの誤解について言っています。

<誤解>

①才能

彼は実際の例を出して、才能は関係ないことを証明します。

オーストラリア出身ののゾーイはオランダでオランダ語を学んでいました。

なかなか習得することができず、周りからも諦めるよう言われていました。

しかし、クリスの5つの原則に出会った後、ブラジルに行って実践しました。

すると半年で、ポルトガル語を習得できたと言います。

だから才能は関係ないのですと。

②外国で外国漬けで暮らす

たとえば香港に住んでいる西洋人は、10年住んでても中国語が話せず、

逆に、英語圏に住んでいる中国人も、10年、20年住んでいても英語を話せないといいます。

(↑大げさな気もしますが。。。実際どちらの場合も話せる人はいるでしょう。)

環境に浸るだけでは、話せるようになりません。なぜなら、溺れている人が泳げるようにならないのと同じだからです、と言います。

前置きはこのくらいにして、実際の5つの原理について詳しく見てみましょう。

①言語の自分に関わる部分について集中すること

この原理の中で次の4つのキーワードの密接な関係を述べています。

「注意力」「意味」「関連性」「記憶」

この4つのキーワードは学習においてとても重要です。

たとえば、森でハイキングしていて下のようなものを見にしたとします。

木に目印があります。この時はそんなに注意を払わないかもしれません。

先に進むと、今度は次のようなものを目にします。

動物の足跡のようなものを発見します。

さすがにこれには注意を払うでしょう。

もし注意を払わずに、さらに先に進むと、

さすがに全力で注意を払うでしょう。

最初に見た、木の目印はクマの事を指し示していたのです。

自分に関わりのある、重要なものだと学ぶのです。

自分の命に関わる情報は、どんな情報でも注意を払うし、記憶にも残るでしょう。

つまり、自分の目標達成に役立つ情報なら、注意を払うし記憶にも残るのです。

そして1つ目の原則は、2つ目の原則「道具」とも関連しています。

②新しく学ぼうとする言語を初めからコミュニケーションの道具として使うこと

道具というのは、使うことでその使い方を学びます。

また、自分に取って必要なものほど早くに覚えます

クリスはここで1つキーボードの例を挙げます。

中国語をキーボードを使って打つのはとても難しく、

クリスの同僚は中国語タイピングの学校に通いながら、自宅勉強をしました。

しかし、9か月経っても打てるようになりませんでした。

ある時、上司に48時間で中国語のマニュアルを完成させるよう言われました。

そうしたら、同僚は48時間で中国語が打てるようになったのです。

なぜなら、関連と、意味と、重要性があったからです。

同僚は、価値を生み出すために道具を使ったのです。

③相手からの伝達内容を先に理解していれば、言語は無意識の内に身に着く

クリスが初めて中国に行った時、全く中国語が話せませんでした。

中国に到着して2週目にクリスは夜行列車に乗りました。

そして、食堂で8時間警備員とおしゃべりをしたそうです。

中国人の警備員がクリスに興味を持って、一晩中中国語で話したそうです。

警備員は、絵を描いたり、ジェスチャーや顔の表情で伝えて来たそうです。

そして、クリスは徐々に分かるようになったと言います。

その2週間後、面白いことが起こります。

クリスの周りで話されている中国語が、部分的に理解できたのだそうです。

中国語を学ぶ努力をしていなかったにもかかわらずです。

クリスは、夜行列車で中国語を吸収していたのだと考えました。

このことを「理解によるインプット」とも言います。

クラッシェンの研究によると、

文法中心に習ったグループと理解可能なインプットで学習したグループの成績は、

後者の方がより高い成績を獲得したという実験結果があります。

つまり、実践的な理解が習得のキーになるという事です。

④言語学習は知識の蓄積ではなく、身体的トレーニングと同じ

ある台湾人女性は、学校で英語の成績が常にAで、成績優秀で大学を卒業し、その後アメリカに渡りました。

しかし、彼女は周りのアメリカ人が話す英語が全く分かりませんでした。

彼女は英語が聞こえなかったのです。

我々の頭には、フィルターがあって、馴染みのある音だけを通し、馴染みのない音は通さないように出来ています。

なので、台湾人女性は英語が聞こえず、理解もできなかったのです。

音を聞き取れなければ、始まらないのです。

音を聞き取れるようになる方法は、筋トレと同じだとクリスは言います。

我々は話す時、顔の筋肉を使います。その筋肉を使って他人が理解できる音声をつくり出します。

新しいスポーツをした時、身体は筋肉痛になります。

それと同じように、外国語学習においても、顔が筋肉痛になるようでなければいけないと言います。

⑤心理状態(ポジティブな心理状態)が重要

もし、悲しみ、怒り、不安などのネガティブな感情がある時は学習はうまくいきません。

逆に、楽しく、リラックスし脳からアルファ波が出て好奇心を感じるなら、言葉を早く学べるでしょう。

さらに、完璧主義にならないことが必要だと言います。

つまり、100%理解しないと気が済まないという気持ちだと、終始苛立ってしまうからです。

逆に、分からないことがあっても気にせず、分かる部分に注意を傾けるなら、リラックスして早く学べるでしょう。

以上が5つの原則になります。

次に7つの実践方法について見てみましょう。

<7つの実践方法>

①たくさん聞くこと

②言葉より先に意味を知ることに集中する

③単語を組み合わせること

④核心に集中すること

⑤学習言語の親を見つける

⑥顔の動きをマネすること

⑦思考イメージと直結すること

1つ1つ解説していきます。

①たくさん聞くこと

クリスは、「脳を浸せ」と言っています。

学習している外国語をたくさん聞くことになる環境を整えることが大切です。

また、理解できるかどうかは問題ではないです

言葉のリズム繰り返されるパターンなど、目立つ部分に耳を傾けるのです。

②言葉より先に意味を知ることに集中する

単語がわからないのにどうやって?と思うかもしれません。

ジェスチャーなどは何を意味するかだいたい理解できます。

人間のコミュニケーションは多くの部分でジェスチャーが行われています。

ボディ・ランゲージから多くの事がわかります。

理解可能なインプットによって我々は理解しているのです。

③単語を組み合わせること

英語では、動詞10個、名詞10個、形容詞10個で1000の異なる文章が作れます。

言語を使うということは、創造的な行為です。

たとえば、小さい子どもは「ボク オフロ スグ」と言って意思伝達をします。

完璧でなくても伝わればいいんです。組み合わせは創造的になります。

④核心に集中すること

つまり、頻繁に使われる部分を覚えるという事です。

英語の場合は1000語で日常会話の85%をカバーできます。

3000語あれば日常会話の98%をカバーできます。

たとえば、1週目には学ぶ上で必要な言い回しを覚えます。

「What is this?」

「How do you say?」

「I don’t understand」

など、学ぶ言語で言えるようにして、役立つ道具として使うということです。

2週目は、「you」「that」「me」「give」「hot」など、

簡単な、名詞、代名詞、動詞、形容詞を使って幼児のようにコミュニケーションをします。

3、4週目には、繋ぎ言葉を練習します。

「although」「but」「and」「therefor」など、

文をつなげてより複雑な意味を表わせるようにするものです。

⑤学習言語の親を見つける

子どもと親のやり取りを見てわかる通り、小さな子どもが話す時簡単な単語を組み合わせて話します。

文法や発音が変な事もあります。家族以外の人には意味不明かもしれません。

が、親は理解します。だから、子どもは安心できる環境で話し自信を持つことができます。

親は身振り手振りで子どもにわかるやさしい言葉で話します。

理解可能なインプットのある安心できる環境を手に入れるのです。

外国語の親となる人は、学習者個人に関心があり、対等な立場で接し、学習者が理解できるよう気を遣ってくれる人です。

<外国語の親の4つの条件>(配偶者はあまり適任とは言えません)

①学習者の言う事が全然変であっても理解しようと努力すること

②学習者の間違いを無理に訂正しないこと

③学習者が言ったことをどう理解したかフィードバックを返し、学習者が適切な受け答えや正しい言い方が分かるようにすること

④学習者に分かる単語を使うこと

以上の4つが、外国語の親に求められることです。

⑥顔の動きをマネすること

顔の筋肉を正しく動かす必要があります。

そうすることで、その外国語の話者に分かる発音ができるようになるからです。

重要な事は、顔の動きに対する音を聞き、聞いた音で顔の動きを直すということです。

ネイティブ話者を見る機会があるなら顔の動きをよく観察して下さい。

観察し、その規則性(ルール)を無意識が吸収すれば自然に使えるようになります。

⑦思考イメージと直結すること

多くの学習者がやってしまうのは、母国語の単語と外国語の単語を対応づけることです。

たとえば、「fire」―「火」のようにです。

これを記憶するまで何度も繰り返そうとしますが、非常に非効率的です。

知っているモノには全て頭の中にイメージや感覚があります。

たとえば、「火」について話をすると、頭の中で「火」の具体的なイメージが表れますね。

(この考え方は以前書いた「シニフィアン」と「シニフィエ」の概念と同じですね。)

(また僕自身が英語を学んだ際にも、英語を日本語に変換するのではなく、英語を直接イメージに結びつけるという訓練で一段上に上がれました。)

そして、何度も繰り返すうちに、この作業に上達し無意識にできるようになります。

長くなりましたが、以上がクリス・ロンズデールの外国語習得の方法です。

このように見てくると、自分がワーホリや海外旅行に行って、現地語を話すようになった時は、

無意識的に5つの原理や7つの実践法を使っていたことに気づきます。

もしかしたら、人間の言語習得に関わる生得的な能力なのかもしれませんね。

それではまた。

-言語学習

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